후리가나로 읽는 일본 고전
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면
ドガァーン。ドガァーン。
海岸開きの花火は、原色に澄切った蒼空の中に、ぽかり、ぽかりと、夢のような一塊りずつの煙りを残して海面に流れる。
――なんと華やかな海岸であろう。
まるで、別の世界に来たような、多彩な幕が切って落されるのだ。
紺碧の海に対し、渚にはまるで毒茸の園生のように、強烈な色彩をもったシーショアパラソル、そして、テントが処せまきまでにぶちまかれる。そこには、その園生の精のような溌剌とした美少女の群れが、まる一年、陽の目も見なかった貴重な肢体を、今、惜気もなく露出し、思い思いの大胆な色とデザインの海水着をまとうて、熱砂の上に、踊り狂うのである。
――なんと自由な肢体であろう。
それは、若き日にとって、魅力多き賑わいである。
二
胸を病んだ白藤鷺太郎は、そのK――町の片隅にあるSサナトリウムの四十八号室に居た。
あの強烈な雰囲気に溢れたY海岸からは、ものの十五丁と離れぬ位、このサナトリウムだのに、恰度其処が、崖の窪みになっていて、商店街からも離れていたせいか、一年中まるでこの世から忘れられたように静かだった。
然し、このサナトリウムにも、夏の風は颯爽と訪れて来る。