후리가나로 읽는 일본 고전
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면
鷺太郎は、一寸躊躇ったが、すぐ思いなおして、そのあとを気づかれないように追いて行った。別にこれという意味はなかったのだけれど、恰度その方向が、帰り路になっていたせいもあり、又、彼の「閑」がそうさせたのだ。
山鹿と、そのモダーンな女とは、一度も振りかえりもせず、時々ぶつかり合うほど肩を寄せ(彼との間は相当あったのだが、なにしろ、その二人が、夜目に浮出す白服だったので)何か熱心に話し合いながら、真暗な夜道を、淋しい方へと撰るように、進んで行った。その路は、そう思わせるほど、暗く淋しかったのだ。この夏の歓楽境K――に、こんな寂とした死んだようなところがあるのか、と思われるほど……、いや、Y海岸が桁はずれに賑やかな反動として、余計こちらが淋しく感じられるのかも知れないが――。
そんなことを鷺太郎は考え乍ら、それでも生垣を舐めるように身を密ませながら追いて行くうち、いつか住宅地も杜絶えて、崖の上に出た。そこは、背に西行寺の裏山が、切立ったような崖になって迫り、わずか一間たらずの路をつくると、すぐ又前は二間ばかりのだらだらした草叢をもった崖になって、眼の下の渚に続いていた。