후리가나로 읽는 일본 고전
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면
ネネは素早い視線で私達を認めると、流石に、はっとした心の動揺は隠せなかったらしい。
『…………』
唯、無言で頷いたきりであった。そして又、ちらりと春日の横顔を偸見た。
『怪我はしませんか』
私が訊いた。
『ええ、あたしは……あら、どうでしょう』
彼女はいきなり自動車から引出された男のそばに馳寄った。そこにぐったり寝て、顳に血の塊りをつけた男は木島三郎であった。私がぐずぐずしている間に、春日はその木島を抱え起し、脈を診ると、
『まだ大丈夫だ、すぐ手当をすれば受合う……』
『そう、それじゃすぐ病院へ……』
――手廻しよく呼ばれて来たタキシーで、木島をはじめ私達四人は、すぐこの町で一番大きい村田医院へかけつけた。
折よく村田氏は在院していてしばらく春日と何か専門語で話合った揚句、春日は、
『ネネさん、一刻を争いますから僕が血を提供して輸血します』
『え? あたしも、あたしの血も採って……』
ネネは、この春日の、思いがけぬ義侠的な言葉に、却ってひどく狼狽したようであった。
村田氏は構わず春日とネネの耳朶から一滴ずつの血を載物硝子の上に採ると、簡単な操作を加えてから、
『秋本さん、あなたのは合いません、春日さんのは幸い合っていますから春日さんから輸血させて戴きます……』