일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면

아오조라 문고

「わし達は、この近くにおる」

「はあ? するとこのお二人だけで山奥に住っていられるというわけですか」

「ふむ」

「ここは一体、何の見当なんでしょうか、この沼も地図に載ってないようですが……」

「載っておらん。載っておらんというのもわしが造ったからだ」

「造った――?」

「ふむ、水の出口を堰止めて雨水を溜めただけのことだ」

「へえ、大変な事業ですね、何かよっぽどの研究でもされているんですか」

「ふむ――」

その男は、もう一度川島の顔を疑るような眼つきで見廻したけれど、しかしそれは彼の微笑に押しかえされてしまった。

そして無意味に二三度頷くと

「君に果してこの画期的な事業が呑込めるかどうかはわからん、が、興味だけは持てるに違いない――、つまり其処にいる洋子に関することだからね」

そう真正面にいわれた川島は、又あわてて笑いを浮べたのだが、それは片頬が纔かに顫えただけの、我れながら卑屈なものであった。そして、照れたように後の洋子を振りかえって見ると、彼女は、まださっきのままに舳先に腰をおろしてい、真黒な瞳をあげて、川島の汗の泌出た背中をジッと見詰めていたようである。

「ふむ、尠くとも君は悪い人間ではないらしい、信用しよう、いや歓迎しよう、ぼくは何も自分独りでこの素晴らしい新しい世界を独占しようとは思っておらんのだからね、というより