일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

こいのでんしちろう

恋の伝七郎

山本 周五郎

山本 周五郎의 恋の伝七郎(こいのでんしちろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,650자 · 60화면

아오조라 문고

その少しまえに妻に死なれたので、忠太郎と二人、普請場の手伝いなどに雇われてかつかつの暮しを続けていたが、それから七年してはかなく死んでしまった。……まったく有るに甲斐なき一生だったが、自分ではそうは思わなかったらしい、呉服屋の若旦那だった頃は、なんの苦労もなくそれ相応の暮しをしたのだろうが、曾ていちどもその頃をなつかしがった例しがない、金物店の時代でも鍛冶屋町の裏長屋よりは増しな生活をしたに違いないが、「あのじぶんはよかった」とひと言くちにしたことがなかった。むしろ裏店へめり込んで、普請場の手伝いなどするようになってから、時たま味噌を肴に一合の酒を啜りでもすると、まるで相好を崩して、「うめえなあ」と舌鼓をうつ、「おれにゃあこれが極楽だ」なんぞとも云った。忠太郎の記憶を信じてよければ、その裏店で暮している間ほど幸福そうな父親を見たことがなかった。そして死ぬときには忠太郎に向って、「正直にしな」と繰返し繰返し云ったものだ、「馬鹿と云われても白痴と云われてもいい、正直にやってゆきな、あこぎなことをして儲けたって、人間が寝るには畳一帖で沢山だ、飯は三杯、寒くたって、着物を十枚とは着られねえ、慾をかくな、睡ってからうなされねえように生きる