후리가나로 읽는 일본 고전
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こいのでんしちろう
恋の伝七郎
山本 周五郎
山本 周五郎의 恋の伝七郎(こいのでんしちろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,650자 · 60화면
ような眼と、左の眼の下にある泣き黒子がなんともいえず可愛らしいんだ、けれども相手は藩の師範の娘だし、おれはこのとおりの人間だ、逆立ちをしたって及ぶ恋じゃあない、それはよくわかっている、だからこそ今日までおまえにも打明けずにいたんだが」「隠すより顕わるるだな」「そうだ、銀之丞のやついつか感づいていたのだろう、いきなり満座のなかでばらしゃあがった」伝七郎は新しく燗のついた徳利を取って、三杯ばかりたて続けに呷った。「だがあんな法はないんだ、おれが三枝という娘を想っているのはまったくきれいな気持だ、雪のようにきれいな気持なんだ、この恋をかなえようとか、自分の女房にしようなんて気持はこれっぱかりもない、ただあの娘が仕合せであるように、あの眼がいつまでも笑っていられるように、心からそう祈っているだけなんだ、そして、……こいつはそう楽なことじゃあない、しんそこから好きになり、身も世もなく心を惹かれて、寝る間も忘れないほど焦れていながら、とても自分の手には届かないと諦めて、蔭でそっと幸福を祈っているなんて、男としてこいつはずいぶん辛いことなんだ、人の大勢いるまえでからかい面で口にする