후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 恐怖城 他5編(きょうふじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,735자 · 290화면
吾平爺はひどく驚いた。鶴代は妊娠していたのであった。吾平爺は自分たちの生活について、まったく途方にくれなければならなかった。だが彼女は、その妊娠を慰藉する意味で相手の男からちょっと纏った金を貰ってきていた。吾平爺はその金を元手として、自分と娘の生活のためにもう一度奮い立たなければならなかった。
鶴代の貰ってきた金は一台の荷車と、それに満載する野菜を買い入れるのにちょうどだった。吾平爺は一台の古い荷車を買い、近所の農家から野菜を買い集めて、毎朝それを神田の青物市場へ曳いていくことにした。そして、その日の売上金を翌日の野菜購入費と生活費とに充て、そしてまた、その翌日の売上金のうちから次の野菜購入費を割き、生活費を割いてそれを繰り返していれば、それで二人の生活は当分の間どうにか保証されるわけであった。
しかし、青物市場には入場の時間が規定されてあった。そして、それに間に合わないと大変なことになるのだった。一台の野菜物を、みんな捨ててしまわなければならないことになるからであった。それは資金の流通を停滞させる恐ろしさではなく、資金を消滅してしまう恐ろしさであった。