후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 恐怖城 他5編(きょうふじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,735자 · 290화면
そのために、場所慣れた人たちはいくつもの予備道を考えておいた。第一の道がもし交通を遮断すれば、第二の道へ、第二の道でもまた何かの偶発事から交通を遮断するようなことがあればさらに第三の道へと、彼らは臨機応変に処置して入場時刻に遅れない方策を用意していた。
吾平爺にはしかし、まだなにもそういう用意がなかった。爺は努力一方で押すより仕方がなかった。始めたばかりでなにも知らないからであった。そのうえに、爺の場合は他の人たちよりもはるかに深刻であった。もし、交通遮断か何かで時刻に遅れることがあれば、爺の生活は今度こそぺしゃんこだった。
4
吾平爺がその翌日、警察から釈放されてきたときには、荷車の上の野菜は残暑の陽に灼かれてすっかり萎れていた。爺はしかし、それをそのまま捨ててしまう気にはなれなかった。爺は力なく赤茶けたその野菜を曳いて、自分の家に帰っていった。
翌日は雨だった。しかし、吾平爺はその赤茶けた野菜物を曳いて青物市場へ出かけていった。だが、この夏以来の不景気のために、青物市場には新鮮な野菜物が氾濫していた。吾平爺の二日も陽に晒した赤茶けた野菜の売れるわけはなかった。