일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばしゃ

愛の挨拶・馬車・純粋小説論

横光 利一

横光 利一의 愛の挨拶・馬車・純粋小説論(ばしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,699자 · 78화면

아오조라 문고

」

なる程、狂人になっているのは此の学者にとっては、それは頭に休息を与えておくことになっているのだと由良は感心しながら、「そう頭というものは、自由に自身で狂わすことが出来るものですか。」と質問すると、「それは練習次第で出来る。」と云う。

しかし、狂うということは自分の意識の狂うことをいうのだから、一度狂ったままに狂いつづけている意識で、その狂いを癒そうと意識することそれ自体が、ますます狂いを廻転させることになるのではないかと由良は思うと、この学者のいうこともあまりあてにはならぬと警戒した。だが、その瞬間、彼は学者の云ったのは、びくびくしている自分を参らすがための皮肉だったのだと気がついた。すると学者が逆にぼんやりとして立ち停ってしまうほど、突然由良は大声でわはッわはッと笑い出した。

「先生、いったい狂人の限界というのは、どういうところにあるんですか?」

しばらくして由良は自分を皮肉った学者をひとつ刺し返そうと思ってつめよったのであるが、学者は手拭を下げたまま再び坂を登りながら、「狂人の限界というのは、精神が自分の肉体を忘れることをいうのだ。つまり丁度それは自然科学みたいなものだ。