후리가나로 읽는 일본 고전
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ししょ
戦国武士道物語 死處
山本 周五郎
山本 周五郎의 戦国武士道物語 死處(ししょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,176자 · 33화면
戦場の功名手柄というものが人間の価値をきめる時代にあって、輜重の宰領などという役が軽くみられるのは当然である。ことに、千坂対馬は平常から経済的手腕にぬきんでていたし、私生活はほとんど吝嗇にちかく、稗を常食として焼味噌と香のもの以外には口にしないという徹底したものであった。
だから、輜重の宰領をしたときには、「千坂どのは算盤で稼いだ」と云われたし、二回、三回と続けて留守城番を勤めたときには、「兜首の二つや三つより、千坂どのは留守役で二千石稼ぐ」という評判がたったくらいであった。
「世間の噂くらいは、おれの耳へもはいる。俗に人の口には戸がたてられぬというとおり、誰しも蔭では公方将軍の悪口も申すものだ。云いたい者には云わせて置くがよい。言葉を一万積み重ねても、蠅一疋殺すことはできぬものだ」
「よくわかりました。しかし蠅一疋殺すことのできぬ言葉が、あるときは、人をも殺すちからを持っていることにお気づき下さい。父上はそれでご満足かもしれませんが、わたくしはいやでございます、通胤は御出馬のお供をつかまつります」
「……ならん」
「父上のお許しは待ちません。わたくしは信濃へまいります」