일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ししょ

戦国武士道物語 死處

山本 周五郎

山本 周五郎의 戦国武士道物語 死處(ししょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,176자 · 33화면

아오조라 문고

四

また五百人の城兵に矢代河畔の荒地を起させるなど、すべて城代の威光を不必要に濫用すると云われても仕方のないことばかりだった。

――あのときの言葉は、やはり父の口舌の弁にすぎなかったか。「留守城で稼ぐ」と云われるのが本当だったのか。

通胤は父の言葉に惹かれて、戦場へぬけて出なかったことを後悔した。そして自分はできるだけの事をして、父のつぐないをしようと心をきめていた。

八月中旬の或る日、城へあがった通胤は、二の曲輪で思いがけぬ人に呼びとめられた。

「千坂さま、もし……千坂さま」

小走りに追って来る人のこえにふりかえってみると、石川備後のむすめ菊枝だった。

菊枝は色白のふっくらしたからだつきで、いつも眼もとに温かい頬笑をたたえている娘だった。二年まえから縁組の約束があったのを、父の悪評に耐えかねて、通胤は自分から破約した。父に対する反抗の気持もあったが、もっと強く、その悪評のなかへ菊枝をひき入れるに忍びなくなったからである。それ以来、会うのは今日がはじめてだった。

四

「かような場所でお呼びとめ申しまして、まことに不躾けではございますが」

娘は眼もとを赤くしながら、眩しそうに通胤を仰ぎ見て云った。