후리가나로 읽는 일본 고전
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ししょ
戦国武士道物語 死處
山本 周五郎
山本 周五郎의 戦国武士道物語 死處(ししょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,176자 · 33화면
甲、信、駿の全土をその勢力のもとに把んだ武田氏は、遠江、参河の一部を侵して、ずいしょに砦城をふみやぶりながら、三万余の軍勢をもって怒濤のごとく浜松城へと取り詰めている。味方は織田信長から送られた援軍を合せてようやく一万余騎、それも連勝の敵軍にたいして、つぶさに敗戦の苦を嘗めてきた劣勢の兵だった。
この一戦こそまさに危急である、この一戦こそまさに徳川氏の存亡を決するものだ。
老臣たちは守って戦うべしと云い。酒井、榊原、本多、小笠原の若く気英の人びとは出陣要撃を主張した。家康は黙ってその論諍をきいていたが、やがてつむっていた眼をみひらき、ゆっくりと列座の人びとを見まわしながら口をきった。
「おのおのしずまれ」
囂々たる応酬のこえがぴたりとやみ、一座の眼はいっせいに大将家康を見あげた。
「敵軍三万余騎、みかたは一万にたらず、城をいでて戦うはいかにも無謀血気のようであるが、このたびはただ勝つべきいくさではない。武田氏を攻防いく年をかさねて、今日までしだいに諸処の城とりでを失い、いまここに決戦のときを迎えたのだ、まん一にも浜松の城下を甲州勢の蹂躙にまかせるとせば、もはや徳川の武名は地におちるであろう。