일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しどうしゃとしてのてらだせんせい

指導者としての寺田先生

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 指導者としての寺田先生(しどうしゃとしてのてらだせんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,207자 · 9화면

아오조라 문고

また時には先生は極めて抽象的な言葉を用いられることもあった。その時にも「それから時々根に肥料をやる事も忘れないで」と附加された。そのような言葉にも実は前から十分にその意味を理解し得るような準備はさせて戴いてあったのである。それは、雑誌ばかり読まずに時々本も読むこと、そして出来たら専門以外の本も読むことを折に触れて注意されてあってのことである。

私が理研にいた三年の間に、先生の仕事を手伝った主な題目は火花放電の研究であった。ずっと以前、先生が水産講習所へ実験の指導に行っておられた頃の話であるが、その実験室にあったありふれた感応起電機を廻してパチパチ長い火花を飛ばせながら、いわゆる稲妻形に折れ曲るその火花の形を飽かず眺めておられたことがあったそうである。そして先ず均質一様と考うべき空気の中を、何故わざわざあのように遠廻りをして火花が飛ぶか、そして一見全く不規則と思われる複雑極まる火花の形に或る統計的の法則があるらしいということを不思議がられたそうである。「ねえ君、不思議だと思いませんか」と当時まだ学生であった自分に話されたことがある。このような一言が今でも生き生きと自分の頭に深い印象を残している。