후리가나로 읽는 일본 고전
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きられたさに
斬られたさに
夢野 久作
夢野 久作의 斬られたさに(きられたさに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,352자 · 41화면
……チト熱過ぎたぞ……ハハ……」
「御免なされませ……ホホ……」
「ところで今の主人はお前の父さんか」
「いいえ。叔父さんで御座います。どうぞ御ゆっくりと申して行きました」
「何……もう出て行ったのか」
「ハイ。早ようて二三日……遅うなれば一と月ぐらいかかると云うて出て行きました」
平馬は又も面喰らわせられた。
「ウーム。それは容易ならぬ……タッタ今の間に支度してか」
「ハイ。サゴヤ佐五郎は旅支度と早足なら誰にも負けぬと平生から自慢にしております」
「ウーム……」
しかし中国路に這入った平馬は又も、若侍の事をキレイに忘れていた。それというのも見付の宿以来、宿屋の御馳走がパッタリと中絶したせいでもあったろう。序にサゴヤ佐五郎の事も忘れてしまって文字通り帰心矢の如く福岡に着いた。着くと直ぐに藩公へお眼通りして使命を果し、カタの如く面目を施した。
ところで平馬は早くから両親をなくした孤児同様の身の上であった。百石取の安馬廻りの家を相続しているにはいたが、お納戸向きのお使番という小忙しい役目に逐われて、道中ばかりしていたので、桝小屋の小さな屋敷も金作という知行所出の若党と、その母親の後家婆に任していた。