일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 新宝島(しんたからじま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,590자 · 197화면

아오조라 문고

中にも一番勇気のある一郎君は、たちまち正気にかえって、筏が洞穴の奥の方へ、非常な早さで流れているのに気づきますと、いきなり、

「頭を下げて、みんな、頭を下げて、筏の上にうつぶせになるんだよ!」

と、喉もやぶれるような大声で、さけびつづけました。

どうしてそんな大声をしなければならなかったかというと、洞穴の中の水の流は、ゴーッゴーッと、まるで雷のような恐しい音を立てていたからです。

保君と哲雄君とは、その声をかすかに聞いて「ア、そうだ」と気づいて、大いそぎで、筏の上に平べったく、「伏せ」の姿勢になりました。それはいうまでもなく、洞穴がせまくなっていて、頭をうつといけないからです。すごい早さで流れているのですから、岩角で頭でもうとうものなら、そのまま死んでしまうかも知れないからです。

そうして、三分ほどの間、少年たちは生きた心地もなく、筏の上にうつぶせになったまま、身動もしませんでした。あまりの恐しさに、物を考える力も失ってしまって、何をどうしていいのか、まるでわからなかったのです。

その三分間に、筏は一マイルも進んだような気がしました。それほど穴の中の水の流が急だったのです。