후리가나로 읽는 일본 고전
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 新宝島(しんたからじま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,590자 · 197화면
なつかしい故郷を何千里はなれた、熱帯の海のもくずと消えるのです。誰知るものもない、はかない最期をとげなければならないのです。
しかし、少年たちはそんなことを考えているひまもありません。次から次とおそいかかって来る波しぶきに、息をするのもやっとの思いで、舟の上にいながら、今にもおぼれ死しそうな気がします。
「お父さーん、助けて下さーい」
三人は心の中で、何度そう叫んだか知れません。でも、お父さまも、お母さまも、遠い遠い日本にいらっしゃるのです。いくら叫んだとて聞えるはずもなく、助けに来て下さるはずもありません。
「ア、苦しい、助けて……」
一番体の弱い哲雄君が、波のために息も出来ぬ苦しさに、思わず悲鳴をあげました。でも、誰も答えるものもありません。みんな自分のことで精一ぱいなのです。
波はいよいよはげしく、ボートは浮いているのか、沈んでいるのか、わからなくなってしまいました。もう波しぶきというようなものでなく、三人の顔はたえ間なく水の中につかっていて、まったく息が出来なくなってしまいました。
「アア、今死ぬんだな」
三人はめいめいそれを感じました。もう何も聞えず、何も見えず、ただ自分の魂だけが、スーッと深い深いところへ、沈んで行くような気持がして、そして、少年たちは、次々と気を失って行くのでした。