후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면
――あきれた、としているしかない面持だ。
それが、かなり長い。
「…………」
そのうちに、家康は、ぱちぱちと、二つ三つ目ばたきをした。そして大きな耳たぶを左の手でつまみながら顔を横にしてこすっている。
困った。弱った。
しんから当惑のていである。丸っこい背中を左右にすこし振りはじめた。左の手が、耳たぶから離れ、はたと、膝へ返った。
「忠次」
「は……」
「たしかなことか」
「これほどな大事。うかとはお報せにまいりませぬ。が、なお入念に、あとの調べは、追っつけ、仔細をもたらして、次々に、早馬をもってこれへ参るはずにございまする」
「して。……三介どのからは、そちの陣所へも、まだ、何も申し越して参らぬのか」
「昨日。――長島をお出ましあって、桑名を通られ、矢田川原へお立ち出でのせつも、守備、配陣を、御覧のことのみと存じあげておりましたし、やがて御帰城に際しても、なんらの、お内意もございませぬ」
「……左様か」
ここで、初めてうなずいて、口のうちで、
「それは、そのはず」
と、家康はつぶやいた。
次々の報告は、信雄がなした単独講和の風評を、いよいよ確定づけた。
しかもまだ、その日、信雄からは、何も云って来なかった。