후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면
という時勢観も、或いはかれの五十をまたいだ心のすみに潜んでいたかも分らない。
その利家は、寝耳に水の、佐々異変を知って、すぐ寝所を出、
「成政のやり出しそうなことではある」
と、つぶやきながら、顔を洗い、うがいをし、朝のように、書院へ出た。
自身、小兵衛に会い、かれの心情と、佐々の道案内に立った仔細など、つぶさに聞き取った。そのうちに、第二報をもたらした男も書院の庭へ坐った。この漁夫ていの男は、末森城から敵中突破をこころみた数名の急使のひとりで、陸路は敵に遮断されているため、海路、河北潟の沖を、早舟で大野川まで来た由を語った。
「ふたりとも、休むがよい」
と、労をねぎらって、利家は城中の広間に席を移し、ただちに、宿直の宿老や侍どもを呼びあつめて、
「すぐ、松任へ早馬を」
と、第一に、子息利長のいる支城へこれを急報させ、同時に、配下各所の将に、出動令を発した。
かれの夫人は、事態を察して、早くも、利家のよろい具足を取揃え、のし鮑、かち栗などを三方に盛り、出陣の水さかずきを、一室の灯に、調えていた。
まもなく、利家は、馬揃いの庭へ出て来た。かれの姿をそこに見ると同時に、二度目の出陣貝が、いんいんと鳴りぬいていた。