후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면
こういう国交の調和をうまくとりながら、越後の辺境にあって、中原争覇の外に、じっと国を富まし、民と兵とを、内に強く養っているのを知ると――秀吉といえ、家康といえ、常にこれを軽視することはできなかった。いわんや、事あるごとに、節義を厚うし、信義を怠らない、景勝の人間にたいしては、なおさらである。
佐々成政の盲動と、その油断のならない野望にたいし、秀吉も夙に、景勝に誼みを通じ、時便の往来も怠らずにいたが――ここ明けて天正十三年の春早々、秀吉は、
(北よりも、まず南のこと)
と、考え立って、前年、利家との約束もあったが、にわかに、紀州平定の軍令を出した。
三月二十二日。
大坂方の大軍は、年来の禍根であった紀州方面の一掃を目ざして、その日、南へ立った。
根来へ、根来へ、とそれは奔河をなして行く。早くも、根来の衆徒は、諜報にこぞり立って、泉州岸和田附近から、千石堀、積善寺、浜城などにわたって、砦を構え、
「いざ来い、一戦」
と、防禦をかため、四国の長曾我部、瀬戸内の海賊たちに、
(変あり、われを援け、大坂を突かれよ)
と、あらゆる反秀吉へ向って、檄を飛ばした。
しかし、大坂方の急襲は、実に早かった。