후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면
迎えに来た上杉家の若い武士は、ちょっと、遠くから一礼して、先駆に立った。
行くほどに――秀吉はその若侍のすがたを後ろから見て、
「よい男ぶりよ」
と、つぶやいた。
秀吉のそのことばで、誰もが同じ思いをしたのであるが、越後は、美女の産地と聞いていたのに、
「美男もおるわ」
と、みな見恍れた。――といっても、蒲柳で柔弱な型ではなく、四肢は伸びやかに、眉は濃く、頬は小麦色に、唇は丹のごとく、いかにも健康そうな、美丈夫、偉丈夫の風があった。
「秀俊。あれは、上杉家の何と申す者か」
秀吉は、馬上から馬上へたずねたが、秀俊は、思い出せなかったので、こう答えた。
「いや。……まだ姓名もろくに聞いておりません。上杉家も、ちと粗末です。何しろ、すぐ御案内にといって、あんな若いのを、ただ一人、お迎えによこすなどとは」
――やがて、糸魚川の町口が見えた。と、驚くべき秩序美をもった軍隊が、迎賓の礼を執って待っていた。町中、道々も、塵一つなかった。
――見れば、上杉景勝が、自身、そこまで、出迎えに出ていたのである。長尾権四郎、本庄越前、藤田信吉、安田順易など十二騎の家臣をしたがえ、路傍に下馬して秀吉を待った。