후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
「ははあ、弟子入りなさろうというお考えでかな」
「そうじゃ」
「それやあ断られるにきまっているがな。わざわざ栗原山まで登って追っ返されたら、ばか見ますぞい。止めなされ止めなされ」
口を揃えてみないった。――そういう領民たちの印象から推して想像してみても、半兵衛重治の人間嫌いは、かなり徹しているとみえる。
人一倍、人間くさい自覚を持っている藤吉郎は、そこを訪わぬうちから、半兵衛と自分との対面を想像してみて、思わず苦笑のこみあげてくるのを覚えた。
「――対面とまで行けばもうしめたものだが」
先は雲みたいなものである。名利を捨て去った人間というもの程どうにも動かし難いものはない。
顧みて藤吉郎は、偽らない自分に問うてみると、わずか年も一つちがいでしかない半兵衛に対して、赤面を覚えるが、名利というも瀟洒に過ぎるほど、慾望だらけ煩悩だらけである。
たとえば今、洲股の一城を、あっさり捨てきれるかといえば、決して捨てられない。可愛い寧子を捨てられるかといえば、なおなお捨て得ない。
妻はおろか、一人の家来でも、なかなかあっさりは捨て切れない彼から考えると、半兵衛は会わぬ先からたしかに苦手と思われた。