후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
目ざましき織田勢の働き振りに較べて、何となくわれわれの陣所の奮わぬのも致しかたない」
「――が、そのうちには、柵外へ駈け出よとの御命令が出ましょう。その時こそ、おくれをお取り遊ばすな」
「申すまでもないこと。そのときこそは」
兄弟は、柵の出入口を取って、人数を押しつめ、ひそかに山上の金采を見まもっていた。
果たして、甲軍全体をおおう敗色の濃いものを見ると、信長は急に柵外への突出を命令し、家康もまた全麾下へ、
「出よッ!」
と、進撃を命じた。
待機していた大久保兄弟は、
「今だぞ」
「武士の生きがいは」
と、まるで加茂競馬の先頭でも争うように、柵の口から、二騎、真っ先に駈け出した。
「やわ、主君におくるべき」
郎党たちも、堰を切った怒濤の相を見せて、曠野へ躍り出た。
石川数正、榊原康政、平岩親吉、本多忠勝――などの部隊も、喊声をあげて、甲軍の左翼へ襲いかかった。
織田の軍勢は、もとよりそれに数倍している。羽柴秀吉や柴田勝家は、先に遠く西方から迂回していたし、今しも柵の内の守勢から、一転、設楽ヶ原全面へかけて、潮のような攻勢へ転じた諸部隊の上には、佐々内蔵介、前田又左衛門、福富九郎左衛門、野々村三十郎、丹羽五郎左衛門などの旗じるし、離々翩翻と揉み立てられていた。