일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면

아오조라 문고

城も城であるが、より以上、信長の性急な移転で、目ざましく促進されたのは、新しい城下町の勃興だった。

まだ、ろくに屋並も揃わないうちに、信長は、馬市を立てさせ、他国の相場以上に、どしどし名駿を買い上げた。

そして、宰領たちへ、

「以後、馬市の開催は、安土をもって、定例の土地とする」

と令し、他の都市ですることを、彼の勢力圏内においては、厳禁した。

「安土は将来、途方もない大城下になるぞ」

そう見込んで、諸国の商家は、移住して来た。

「早いが得」

と、地割の良い土地を争って、忽ちのうちに、ここに集まる民家は何千戸にのぼり、やがて信長が、城中の本丸へはいった頃には、すでに一万戸以上の町屋が、日々、生業の繁昌を謳歌していた。

岐阜の家督は、一子信忠に譲った。

信忠も、はや二十歳である。かれにも一城を持たせなければならない時期へ来ている。安土への進出は、そういう意味でも、織田一門の繁栄を加えた。

だが。

築城上からも、一新紀元を劃すような、天下無比の堅城が、この要地に、巍然として聳え立ったとき、その軍事的価値に、もっとも大きな関心をいだいたものは、石山本願寺であり、また中国の毛利輝元であり、北越の上杉謙信などであった。