후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
オルガンチノは当然に、
(主君に叛くは道でない。信長公は荒木の主君でもあり、またあなたの主人ではないか)
と重ねがさね答えて遣ってある。
その返事として、右近からの、
(荒木の方へ、二人の子を、質子にとられてあるため、妻と老母だけが、信長公に屈するのを強く反対している。それさえなければ、自分も叛逆の名はうけたくないのだが)
という本心を打ち割った書面まで受けているのであった。
だから、オルガンチノとしてはこの使命の成功の場合、その交換条件として約束しただけのものはただ貰いも同じことであった。
右近も飛騨守も、自分のすすめに同意する、という確信はもう持っているのである。
ただそれに反対だという右近の母と妻とがあるが、
(女、年よりは、宗門のうえから説き、涙と根気をもって説けば……)
と、それには多年の経験上から、充分に納得させ得る信念があるもののようだった。ほとんど意に介しているふうはない。
こういう立場にある――高山家の家庭人の心や内情にふかく立ち入っているオルガンチノの使命が――不成功に終ろうはずはない。
だが彼は、
「――不首尾に終った。せっかく右大臣家のお慈悲あるすすめも、わしの諫めも、高山父子は、頑として、聞き入れなんだ」