후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
「よし、よう心得た」
と、大きく頷いたが、貞昌はふと彼の胸のうちを思いやって、
「もし敵の手に捕われて、そちが敢えなき死をとげた場合は、あとに遺る妻や幼子のことなど必ず案じるなよ。三九郎貞昌より、岡崎の殿へ申しあげ、われらすべてここに討死いたすとも、きっとそちの子はお取り立てを願うておくぞ。その儀は、くれぐれ心にかけぬがよい」
すると強右衛門は、頭を横に振って、いかにも屈託なく答えた。
「憚りながら、殿こそ、そんな御心配は、御無用にぞんじまする。強右衛門はいま、妻子のために働くのではございません。城中五百余の方々のお身代りに立つ覚悟……。それゆえにこそ強く大きく振舞えますものを、御斟酌では、却って、強右衛門奴が、臆病に相成って困りまする」
その晩、強右衛門は部屋へさがって、ただひとり、針を持って、縫物をしていた。
針と糸も、戦陣では、さむらいの嗜みのひとつだった。
彼は、かねて敵方の死骸から剥いでおいた人夫の短い衣服を膝にひろげている。その襟を解いて、中へ、城主貞昌の密書を縫いこんでいるのであった。
同役の者とみえ、時々、板扉を細目にあけて、
「強右衛門。