일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면

아오조라 문고

小やかな食器家財などを持ち、老いたるを負い、病人を励まし、乳のみ児を抱き、足弱を曳きつれ、火の家を出て、剣槍の下を奔る髪おどろな人影が――武者たちの眼を幾度かよぎった。

――あな、いたまし。

と見ぬではない。

が、戦いである。

火と戦いは付きものだ。戦い始まるや煙を見る。一日前か二日前に、その予報を眺めながらも、何する間さえないのも戦だった。

煙の店で母を呼び、剣槍の間から子を呼び求める。しかし、これがあり得ぬ大変とは、魂消もしない領民だった。

「戦ッ。戦だぞよっ」

と、励まし、扶けあうばかりである。戦のない世間はなく、戦のない生涯など、考えられもしなかったその頃の人達だった。いや、この戦国期だけでない。かつての応仁前後、建武正平の頃、鎌倉期、遠くは上世の応神、推古、宇多、後宇多等の御年代にわたっても、外夷の征、内賊の伐など、地に戦を見ぬ日が、果たして幾日あったろうか。

文化の万朶、華のごとき時代といわれ、上下みなおおらかに、日々、春日の下にいたかと思われている――あの万葉の歌の生れた時代でさえ、後人はその歌のみを見て、天平宝字の絢爛を慕うが、実は、その万葉の世頃、約四百年の間にも、国家には、外征、外冦の変、国内の乱。