일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면

아오조라 문고

「ああ、危うかった」

諸将は一益の明察に推服した。同時に敵の秀吉にも感心した。秀吉もまた心耳と機眼のある大将かなと密かに思った。

――が、当の秀吉は、その夜すでに、矢田山の本陣にはいなかったのである。

秀吉の主力は一転して、鈴鹿口の攻略に移っていた。

桑名の攻囲には、単に城を攻囲しているだけの兵力を残して、忽ち南進し、十六日から、まずこの地方の小城寨の主塁と目される亀山城へ攻めかかっていた。

「踏みつぶせ」

秀吉の令はこれだけだった。

桑名へ取りかかったときとここでは、まるで気魄が異っていた。

彼処には、長期をゆるし、転じてここでは、寸刻の時もゆるさぬ猛相を示して攻めさせた。

さきに一益に直面したときの秀吉の戦策を、ひそかに皆、

(歯がゆし!)

としていた麾下である。先を争って、城壁へ肉薄した。

が、城将の佐治新助益氏は、これも聞えた侍である。防戦実に見事だった。秀吉をして折々、

「やるの。佐治め、やるの」

と唇を噛ませる程だった。

山城なので、濠はないが、鉱山掘りの坑夫をつかって、城のまわりに塁壕を深く掘らせ、これに鈴鹿川の渓流を切って流し、寄手の徒渉を困難にした。