일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면

아오조라 문고

首帳第一は、当然、何といっても、瀬兵衛の首をあげた近藤無一であったが、無一は、

「首を掻いたのは、私ですが、討ったのは、大勢のお味方です。私一名が、筆頭を占めてよい理はございませぬ」

功を戦友に譲って、かたく記名を辞退した。

無一、年二十一歳だった。よい侍、目をかけてやれとは、勝家もいっていた者である。佐久間家にも、こうした武者は少なくなかった。

戦捷の飛札を添えて、中川瀬兵衛の首級は、直ちに狐塚の柴田勝家の本営へ送られた。それと共に、玄蕃允は、使いをして、

「夜来、長途を来て、今暁からの合戦にて、兵馬は大いに疲れておるゆえ、今夜は、当所において夜を過ごす覚悟。――お案じあるなと、お伝え申せ」

狐塚までは、迂回路をとると四、五里もあるが、直線に行くと一里余しかない。勝家が、瀬兵衛の首級を目に見たのは、同日の午頃だった。

「やったわ。甥めが」

大喜悦である。

しかし、今夜は所在の陣地に一泊するという伝言を聞くと、急に眉をひそめた。

「――もってのほかな」

と、厳しい反対だ。大利に酔うて驕るは兵家の禁物とするところである。一刻もはやく敵中から足を抜け。さもなくば袋叩きの目にあうであろうぞ――と、戒告して、その旨を、かたく使者に答えて帰した。