후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
頬の肉はむっちりと厚く、その筋肉に引ッぱられて、大きな耳たぶの根が茶釜の環付の如く相好の全体を重からしめている。これがまだ四十になるやならずの大将かと思わせられる。充実した生命となお若い筋骨とは、黒皮の鎧のうちに、賢者の威と健康の美をつつんでいた。
もし、かの金森五郎八老が、今度の使いにも来ていたら、一見直ちに、この人こそ四十不惑の語にあてはまる人と、歎じたことであったかもしれない。
「遠国の路を、数々の音物、心入れなことよ。匠作には、相かわらずかの。――云いわすれたが、故右府殿のお妹、久しゅう後家でおわしたお市御料人を先頃お室へ迎えられたそうな。めでとう存ずる。――家康、その折より、境界の騒乱に出馬を余儀のうせられ、つい祝いも申さで過ぎおった。帰越のうえは悪しからず伝えておくりゃれ」
語品が高い。澗なうちに人を圧す声である。さらに、本多、大久保、榊原、井伊、岡部などの諸臣が眸をそろえて二使を見すえている。宿屋、浅見の二名は、貢ぎしに来た属国の臣みたいな卑下を強いられる心地がした。この上、主人の口上をそのまま伝えるのは心外な気もしたが、是非なく、
「このたびは、甲信二国を御平定あそばされ、主人勝家も蔭ながらお歓び申しおりまする。