후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
ずいぶん苦しい任務や内輪の艱難もあるにはあるのだろうが、家中の誰にも不平や卑屈の顔が見えないのはふしきだ。――柴田家とは比較にならぬ。わが柴田ではああではない。羨ましいことではある」
若い勝豊は、こういう風に、早や秀吉の鳳翼に慈しまれ、身は、柴田勝家の養子にして、心は、すでに秀吉のものだった。養父勝家を思う以上、秀吉にふかく帰依してしまった。
もっとも、彼が秀吉を慕うようになったのは、決して突然のものではなく、久しい以前から折あるごとに秀吉のひそかに積みかさねていた好意の上に、今日のことがさらに彼の心を大きく揺りうごかしたものだった。
しかしその間の秀吉の情誼が、いかに純なる「不遇な者への温情」であったとしても、これを今日、大局の上から観て、一言もって結果的にいえば、
“彼はすでに秀吉の薬籠中のものたるのみ”
である。
秀吉は、さきに前田を、今また勝豊を見送って、さて以後の約半月は、城普請も京都表のことも、ほとんど顧みぬかたちで、何やら目に見えぬ他方面へとその毎日をふりむけていたが、やがて十二月に入ると、かねて清洲へ密行させておいた脇坂甚内安治と蜂須賀彦右衛門正勝のふたりが、月の早々ここへ立ち帰っていた。