후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
と良人がいい、若夫婦の口喧嘩になることもしばしばだったが、結局寧子が良人を理解してくるにつれ、また、戦陣即家庭、家庭即戦陣の――吹きすさぶ所のけじめない時代――を歩むにしたがい、虱の問題は自然解決がついていた。それを良人の肌着に見出すときは、却って、良人が妻に告げないでいる辛労をひそかに察して涙ぐましくなるようになっていた。苛烈なる永禄、元亀、天正の世にかけて、彼女も良人に遅れぬものを日々に学んでいたのである。
「ああ……。極楽、極楽」
お湯殿のうちの声である。
それから、せっかちに五、六ぱい、湯をかぶる音がして、
「寧子、背を拭け」
がらと、檜戸が開いた。
あまり見事でない背中がこちらへ向けられている。
寧子のさしずの下に、替えの衣裳や足袋、懐紙など細々捧げて、それへ取揃えていた侍女たちは、その背を見ると、あわてて揚り屋のお次へ退がってしまった。
そこで皆、つつましくお次の床に控えていると、聞くまいとしても、聞えてくる。
「どうだ、肥えたであろ」
「ホ、ホ、ホ。さまでには」
「よく見い、この辺を」
と誇って、ぴしゃぴしゃとわが手で肉体を叩いて見せているらしく――