후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
その日本の国は、情義に強く、武勇に長けて、しかも優美な国だということもよく分っているつもりです。――ですからこの子は、私の手に育てるより、貴方にお頼みしたほうが子の幸福だと考えたわけでございます」
「…………」
五郎大夫は粛然と、大きくうなずいて見せた。
捨次郎も傍らに立ったまま、頭を垂れて、聞いていた。
その時、がやがやと、家の外で声がしだした。
ふと見れば、窓は仄かな夜明けの光に染まりかけている。外の声は、きょう日本へ立つ五郎大夫を見送りに来てくれた窯場の人たちであろう。勿論がやがやいう言葉はみな中国音である。五郎大夫も、熟練した中国音で、
「やあ、皆の衆。お早くからありがとうぞんじます。今すぐ支度しますから、茶でも喫んでいて下さい」
扉をひらいて、挨拶した。
見送りの者たちは、
「いや、茶も朝飯も、途中の景色のいい所でやろうよ。支度がよかったら出かけようじゃないか」
と、いった。
浮梁は、丘に囲まれた、盆地の町だった。
土採り山や、薪山や、無数の窯場が、目の下に見える。
窯の数ヵ所から、暁の浅黄いろの空に向って、幾すじも、煙が立ちのぼっていた。
「祥瑞さん、もうこれが、お別れだな」