후리가나로 읽는 일본 고전
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あかいろうそく
新美南吉童話集
新美 南吉의 新美南吉童話集(あかいろうそく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,131자 · 96화면
「弁当持っとるけんど、食べるとこがねえもん」
「じゃ、ここで食べていけよ、うまいものをやるから」
松次郎はもぞもぞした。五銭はいつくれるのか知らんと木之助は思った。
二人がまだどっちとも決めずにいるうちに、主人は一人できめてしまって、じゃちょっと待っておれよ、といって奥へ姿を消した。
やがて奥から、色の白い、眼の細い、意地の悪そうな女中が、手に大きい皿を持って出て来たが、その時もまだ二人は、どうしたものかと思案にくれて土間につったっていた。
女中はつんとしたように皿を式台の上に置くと、
「おたべよ」と突慳貪にいって、少し身を退き、立ったまま流しめに二人の方を見おろしていた。皿の中にはうまそうな昆布巻や、たつくりや、まだ何かが一ぱいあった。
「よばれていこうよ」と松次郎がいった。木之助もたべたくなったのでうんと答えて胡弓を弓と一しょにして式台の隅の方へそっと置くと、女中は胡弓をじろりと見た。
松次郎と木之助は、はやく女中がひっこんでくれないかなと思いながら、式台に腰をおろして腰の風呂敷包をほどいた。中から竹皮に包まれた握り飯があらわれた。女中はそれも横目でじろりと見た。