후리가나로 읽는 일본 고전
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あかいろうそく
新美南吉童話集
新美 南吉의 新美南吉童話集(あかいろうそく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,131자 · 96화면
「もうこの頃じゃ、門附けは流行らんでな。ことしあもう止めよかと思うだ。五、六年前まであ、東京へ行った連中も旅費の外に小金を残して戻って来たが、去年あたりは、何だというじゃないか、旅費が出なかったてよ」
「でも折角覚えた芸だで腐らせることもないよ、松つあん」と木之助は励ますようにいった。「東京は別だよ、場所(都会)の人間はあかんさ」
「だが、俺たちも一昨年、去年は駄目だったじゃねえか。一日、足を棒にして歩いても一両なかっただもんな。乞食でも知れてるよ」
なおも木之助がすすめると、風呂の下を焚いていた松次郎のお内儀さんがいった。「木之さん、あんたは大人しいから、たとい五十銭でも貰えば貰っただけ家へ持って来るからええけど、うちの人は呑ん兵衛で、貰ったのはみんな飲んでしまい、まだ足らんで、持っていった銭まで遣ってくるから困るよ。それで今年はもう止めておくれやとわたしから頼んでいるだよ」
一昨年の正月も去年の正月も、一日門附けしたあとで松次郎が、酒のきらいな木之助を居酒屋へつれこみ、自分一人で飲んで、ついにはぐでんぐでんに酔ってしまい、三里の夜道を木之助が抱くようにして帰って来たのを木之助は思い出した。