후리가나로 읽는 일본 고전
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あかいろうそく
新美南吉童話集
新美 南吉의 新美南吉童話集(あかいろうそく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,131자 · 96화면
木之助の病気は癒った。が以前のような曇りのない健康は帰って来なかった。以前は持つことの出来た米俵がもう木之助の腕ではあがって来なかった。また子供のときから耕していた田圃の一畝が、以前よりずっと長くなったように感ぜられ、何度も腰をのばし、あおっている心臓のしずまるのを待たねばならなかった。冬がやって来たとき、死んだ父親を苦しめていたあの喘息が木之助にもおとずれて来た。寒い夜は遅くまで咳がとまらなかった。
しかし今年の正月にはどうあっても胡弓弾きにゆくと、一月も前から木之助は気張っていた。味噌屋の御主人にすまんからといった。そして体の調子のよい折を見ては、夜、妻と三番目の娘が、嫁入りの仕度に着物を縫っている傍で胡弓を奏でた。昼間、藁部屋の陽南で猫といっしょに陽にぬくとまりながら、鳴らしているときは、木之さんも年を喰ったと村人が見て通った。
正月の前の晩はひどい寒気だった。その日は朝から雪が降りづめで、夜になって漸くやんだ。夜はまた木之助の咽喉がむずがゆくなり咳が出て来た。裏の竹藪で、竹から雪がどさっどさっと落ちる音が、木之助の咳にまじった。咳の長いつづきがやむと娘が、