후리가나로 읽는 일본 고전
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あかいろうそく
新美南吉童話集
新美 南吉의 新美南吉童話集(あかいろうそく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,131자 · 96화면
立っている自分に、寂しさが足元から上って来るのを、しみじみ感じながら。
「そうでごぜえますか、とうとうなくなられましたか」。やっと気を取り直して木之助はそれだけいった。
木之助はすごすごと踵をかえした。閾に躓いて、も少しで見苦しく這いつくばうところだった。右足の親指を痛めただけで胡弓をぶち折らなかったのはまだしも仕合わせというべきだった。
門を出ると、一人の風呂敷包みを持った五十位の女が、雪駄の歯につまった雪を、門柱の土台石にぶつけて、はずしていた。木之助を見ると女の人は、おや、と懐しそうにいった。木之助は見て、その人がこの家の女中であることを知った。彼女は三十年前、木之助が始めて松次郎と門附けに来たとき、主人にいいつけられて御馳走のはいった皿を持って来た、あの意地の汚なかった女中である。来る年も来る年も木之助は彼女を味噌屋の家で見た。木之助が少年から大人へ、大人からやがて老人へと成長し年とっていったように、彼女は見る年ごとに成長し年とっていった。二十五位のとき彼女は一度味噌屋から姿を消し、それから五、六年は見えなかったが、再び味噌屋へ戻って来た時は一度に十も年をとったように老けて見えた。