일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひびのパン

日日の麺麭

小山 清

小山 清의 日日の麺麭(ひびのパン)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,039자 · 11화면

아오조라 문고

二人共に小柄で同じ位の背恰好をしている。亭主はべつになにをするということもなくぶらぶらしていて、かみさんが通いでこの辺の家の家事の手伝いなどをして、それで過しているようであった。

かみさんはいかにも気のいい感じで、それにやることは鈍かったが穢い感じがしなかったから、通い先では調法がられているようであった。かみさんは天理教の信徒であった。それがまたとおり一遍でなく、なかなかの気の入れ方であった。末吉はかみさんの善良さが、生れつきばかりではなくて、その庶民的な信仰心に因るものではないかと思った。かみさんには隣人のために縁の下の力持ちをして甘じているようなところがあった。

亭主の方はあまり信心気があるようには見えない。他人には卑下していても、女房には気難しいようなふしが見えた。かみさんはあくまで亭主に仕えているようであった。それでもよくしたもので、二人を見ていると、似たもの夫婦という感じがした。

二人の家も末吉の家と負けず劣らず粗末なものであった。末吉にとってはいい隣人であった。

末吉がおでん屋をはじめたのも、この夫婦にすすめられたからであった。以前、この辺を廻っていたおでん屋がいたが、かみさんに死なれてから国へ帰ったという話であった。