후리가나로 읽는 일본 고전
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いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の古典童話(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,747자 · 50화면
しかられればしかられるほど、よけい鉢かつぎがかわいそうでなりませんでした。どうかして鉢かつぎを、いつまでもうちに置いてやる工夫はないかしらと、そればかり考え込んでいました。おかあさんはその様子を見ると、大そう御心配をなすって、ある日乳母を呼んで、
「どうかして鉢かつぎに、自分から出ていかせる工夫はないだろうかね。」
と御相談をおかけになりました。この乳母は大そうりこう振った女でしたから、相談をかけられると、とくいらしく鼻をうごめかして、
「それではこうなさってはいかがでしょう。宰相さまにはひとまず鉢かつぎをお嫁に上げることになすって、そこでお嫁合わせということをするのです。それはいつか日をきめて、上のおにいさま方のお嫁さまと、あの鉢かつぎとを同じお座敷へお呼びになって、お引き合わせになるのです。そうしたらいくらずうずうしい鉢かつぎでも、みっともない姿を恥じて、お嫁合わせの席に出るまでもなく、自分から逃げ出して行くでしょう。そうすれば宰相さまもあきらめて、もう鉢かつぎのことを二度とおっしゃらなくなるでしょう。」
といいました。奥方はそれを聞いておよろこびになりました。