후리가나로 읽는 일본 고전
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かにのかい
日本の怪談(二)
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本の怪談(二)(かにのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 80,664자 · 171화면
女が無花果の青葉の陰を落した井戸端へ出て米を磨ぐと、小八はいばった口を利きながらも、傍へ往って手桶へ水を汲んでやりなどして、長屋の嬶達のからかいの的となっていた。それが一箇月も経たないうちに一日位煩って亡くなった。小八はそれがために気抜けのしたようになって、毎日家の中にぽかんとしていた。で、長屋の者や消火夫仲間が心配して小八の気を引き立ててやろうとした。そのうちに越中立山の麓へ往けば亡者宿と云うものがあって、其処へ往って頼めば逢いたい亡者に逢えると云う者があった。小八はそれを聞くと彼方此方で工面して三両余りの金を拵えて来たところであった。小八は主翁に対して逢いたいのは女房だと云った。
「それは、御愁傷様でございます、お年は幾歳でございました」と、主翁が云った。
「二十五だった」
「お客さんのお媽さんなら、定めて背のすっきりした、面長の好い容貌でございましたろう」
「なに」と、小八は苦笑いして、「……まあ、背だけは高かったよ、顔も長手なことは長手だったが、消火夫風情の嬶に、そんな好い女があるものか」
「どうして、江戸の女子はでございますから」と、云って主翁は急に用を思い出したようにして、「命日は何日でございます」