후리가나로 읽는 일본 고전
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かにのかい
日本の怪談(二)
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本の怪談(二)(かにのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 80,664자 · 171화면
「先月の七日だ」
「それで亡者にお逢いになるには、なんすることになっております、これはあなた様ばかりでなく、他からも亡者に逢いに来なさる方は、皆いちようにそう云うことを定めております、今晩の回向料が二百匹、案内の男が四百文、それに宿銭が三百文、この他に後の回向をお頼みになるならお志しだいでいたします」
小八は懐の紙入を出してその中から一両出して主翁に渡した。
「これで後の回向も頼みます」
「では、すぐ御膳をさしあげますから、それをおあがりになったら、不浄な心を出さないようにお休みなさいませ、好い時刻にお起し申します」と、主翁はこう云いながら手を鳴らして婢を呼んで膳を急がした。
二
小八は飯が済むと直ぐ床の中へ入ったが、肌の柔らかな女の体が傍に在るようで睡られなかった。黒い大きな水みずした女の眼は眼花となって眼前にあった。
「お客さん、お客さん」と、婢に呼ばれて小八は眼を覚した。
「これからお湯に入って、体をお潔めなさいませ」
小八は起きて婢の後から湯殿へ往った。白みわたった空には其処此処に星が淋しそうに光って裏口のほうで鶏が啼いていた。宵に入った五右衛門風呂には新しい湯が沸いていた。