후리가나로 읽는 일본 고전
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なかじきり
日本の文学 2 森鴎外(一)
森 鴎外의 日本の文学 2 森鴎外(一)(なかじきり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,092자 · 45화면
文づかい
それがしの宮の催したまいし星が岡茶寮のドイツ会に、洋行がえりの将校次をおうて身の上ばなしせしときのことなりしが、こよいはおん身が物語聞くべきはずなり、殿下も待ちかねておわすればとうながされて、まだ大尉になりてほどもあらじと見ゆる小林という少年士官、口にくわえし巻煙草取りて火鉢の中へ灰ふり落して語りははじめぬ。
わがザックセン軍団につけられて、秋の演習にゆきし折り、ラアゲウィッツ村のほとりにて、対抗はすでに果てて仮設敵を攻むべき日とはなりぬ。小高き丘の上に、まばらに兵を配りて、敵と定めおき、地形の波面、木立、田舎家などをたくみに楯にとりて、四方より攻め寄するさま、めずらしき壮観なりければ、近郷の民ここにかしこに群れをなし、中にまじりたる少女らが黒天鵝絨の胸当晴れがましゅう、小皿伏せたるようなる縁せまき笠に艸花さしたるもおかしと、たずさえし目がね忙わしくかなたこなたを見めぐらすほどに、向いの岡なる一群れきわ立ちてゆかしゅう覚えぬ。
九月はじめの秋の空は、きょうしもここにまれなるあい色になりて、空気透きとおりたれば、残るくまなくあざやかに見ゆるこの群れの真中に、馬車一輛とどめさせて、年若き貴婦人いくたりか乗りたれば、さまざまの衣の色相映じて、花一叢、にしき一団、目もあやに、立ちたる人の腰帯、坐りたる人の帽の