후리가나로 읽는 일본 고전
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なかじきり
日本の文学 2 森鴎外(一)
森 鴎外의 日本の文学 2 森鴎外(一)(なかじきり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,092자 · 45화면
われよりの願いと人に知られで宮づかえする手だてもがなとおもい悩むほどに、この国をしばしの宿にして、われらを路傍の岩木などのように見もすべきおん身が、心の底にゆるぎなき誠をつつみたもうと知りて、かねてわが身いとおしみたもうファブリイス夫人への消息、ひそかに頼みまつりぬ」
「されどこの一件のことはファブリイス夫人こころに秘めて族にだに知らせたまわず、女官の闕員あればしばしの務めにとて呼び寄せ、陛下のおん望みもだしがたしとてついにとどめられぬ」
「うき世の波にただよわされて泳ぐ術知らぬメエルハイムがごとき男は、わが身忘れんとてしら髪生やすこともなからん。ただ痛ましきはおん身のやどりたまいし夜、わが糸の手とどめし童なり。わが立ちしのちも、よなよな纜をわが窓のもとにつなぎて臥ししが、ある朝羊小屋の扉のあかぬにこころづきて、人々岸辺にゆきて見しに、波むなしき船を打ちて、残れるはかれ草の上なる一枝の笛のみなりきと聞きつ」
かたりおわるとき午夜の時計ほがらかに鳴りて、はや舞踏の大休みとなり、妃はおおとのごもりたもうべきおりなれば、イイダ姫あわただしく坐をたちて、こなたへさしのばしたる右手の指に、わが唇触るるとき、隅の観兵の間に設けたる夕餉に急ぐまろうど、群らだちてここを過ぎぬ。