일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うつりが

日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江

近松 秋江

近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면

아오조라 문고

それでまた「え、面倒くさい!」と思って老母さんのいうがままにうっちゃらかしてとうとう喜久井町の家を出て加藤の家へやって来た。

加藤の家では主婦が手伝って小倉と二人がかりであの大きな本箱を二階に持って上って置き場を工夫しているところであった。

南向きの障子には一ぱい暖かい日が射して、そこを明けると崖下を流れている江戸川を越して牛込の窪地の向うに赤城から築土八幡につづく高台がぼうと靄にとざされている。砲兵工廠の煙突から吐き出す毒々しい煤煙の影には遠く日本銀行かなんかの建物が微かに眺められた。

私は、そこの子窓の閾に腰をかけてついこの春の初めまでいた赤城坂の家の屋根瓦をあれかこれかと遠目に探したり、日本橋の方の人家を眺めわたしたりして、いくらか伸び伸びとした気持ちになっていた。

まだ一緒にいる時分よく先のうち、お前が前の亭主と別れて帰った時の話しをして、四年前一緒になる時にも仲に立った人間が、

「おすまさんもまんざら悪くもなければこそこうして四年もいたのだから、あの人の顔を立てて半歳の間はどんな好い縁談があっても嫁かないようにして下さい」

と、いって別れて戻ったと言ったじゃないか、私とは満七年近くも一緒にいて、それで私がまだ現在お前の親の家にいる間にそんなことをしたかと思うと、どれほど私の方でああ済まぬことをした