후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのもうてん
日本の盲点
坂口 安吾의 日本の盲点(にほんのもうてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,446자 · 3화면
「童話だから」という不自然なもどかしさは助からないものだ。アンデルセンが親しまれるのは、そのモドカシサが少いせいかも知れないと思った。
シートンの「動物記」はそのモドカシサを感じる必要のない読み物である。動物の世界は明快だ。ずるくて力の強い奴が概ね勝つ。まれに雑種犬のようなバカが旺盛な生活力によって生き残ることはあっても、それは童話的なモドカシサと関係のない必然性によることでそのような動物の生態に対するシートンの観察眼は鋭くて深い。
特にシートンがコリーの二重人格、ジキルとハイド的性格を指摘しているのにはシャッポをぬがざるを得なかった。なぜなら私も数年前からコリーという牧羊犬に興味をもって飼ったり殺したりまた飼ったりしているが、その特癖の片鱗を認めながら、本態を見逃していた事柄であったからである。
シートンは犬の二重人格について六例を知っているが、それは全部コリーであったといっている。
コリーは羊の番をする犬だ。彼が羊を護って闘争するのは概ね狼が相手であるが、ふだんは人なつこくて、これ以上柔和な動物はないように見えるが、単身狼の群の中へとびこみ、当るを幸い噛み殺して追い散らしてしまうという怖しい黒色の魔王(シートンの言葉)でもある。