일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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にほんアルプスのごせんきょう

日本アルプスの五仙境

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 日本アルプスの五仙境(にほんアルプスのごせんきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,125자 · 10화면

아오조라 문고

東沢の落葉松林

この水源地は聖岳の南麓二千三百米の高所にあって白檜の密林に囲まれ、石灰岩やラディオラリヤ板岩の露出した河床を、生れた許りの清い水が潺湲たる音を立てて流れています。この水があの二十丈もある聖の大タル(瀑)の源なのです。聖沢には大タルの外にも可なりの瀑があって、黒部川でいえば劒沢に比す可き険悪な沢だといえましょう。だがこの水源地では快い流の音を聞き、澄んだ水の色を見て、心が慰められるばかりです。そしてこれ程の高さで如何なる暴風雨にも安全なる野営地であることは、南北日本アルプスを通じて容易に得難い特色であります。此処に野営する人は必ず細いがよく透る声で、或は遠く或は近く、ピューン、ピューンと鳴く鹿の音を終夜聞くに相違ありません。

東沢の落葉松林

中廊下の入口に近い黒部川の河原に天幕を張って、流木を山のように積み上げ、一間四方もある焚火を絶さずに、暖い一夜を過した翌日、赤牛岳に登る目的で、黒部川の支流東沢を遡って行きました。深い森林に乏しい黒部峡谷も、針木谷と此沢とは立派な森林の持主です。合流点から暫く行くとそろそろ落葉松が現れて来ました。夫が進むに従って益々多くなり、終には殆んど落葉松の純林と称して差支ない程になりました。