후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,841자 · 25화면
この土地には珍らしく、降りだした雪が三日も続いてようやくあがった或る夜、瀬沼新十郎となのる客がおとずれて来た。良人と同じ年頃のひとで由紀には初めての顔である。背丈の高い怒り肩のかなり際だった風貌なのに、どこか病気でも患っているような蒼白い窶れた表情をしていた。
「それは珍らしい」と、休之助はすぐに起きて着替えをした。まだ治りきっていない傷が痛むので、帯もゆるく、袴は着けられなかった。彼は玄関まで出むかえ、
「ようこそ、さあどうかお上り下さい」
そう云っていかにも心うれしげに客間へみちびいていった。そのとき姑は留守だった。由紀はすぐ茶を持ってゆくつもりで、湯釜のかげんをみていると、ふいに客間から異常に昂ぶった声が聞えてきた。それは思わず耳をすまさずにいられないほど異常なひびきをもつ声だった。
「それを云ってはいけない、その必要はない」
「いや云わなくてはならない」
客の声はわなわなと震えていた、
「……云わせて貰いたいんだ、これを云ってしまわないうちは息もつけない気持なんだ。あのとき大藪のほとりで闇討ちをしかけたのは、そこもとに自分の不始末をみつけられたからだった、拙者は御納戸の金を百両ちかく費消していた、すぐ返済するつもりだったしその目算もたしかだと信じていたが、思いがけない手ちがいが生じてそれが不可能になった