후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,547자 · 23화면
五
「今だから申上げますが、実はこれまでになんどもこういうはなしがあったのです」
とかれは膝をかたくしてくそまじめに云った。
「あなたほどのご縹緻で独り身だからむりもないことだが、わたしは蔭ながら御気性をお察し申していたので、御相談にあがるまでもなくなにぬかすとひと言で断わってきました。けれどもこの縁談だけはわたしも欲がでました、郷士といえばりっぱにさむらいでとおる、失礼ながら安之助さまにもゆくすえ御運のひらけるもとだと思いますが」
熊造の言葉は心からの親切がこもっていた、みよはしまいまで黙って聴いていたが、聴き終るとすぐにきっぱりと断わった、いささかも思い惑うことのない、きっぱりと割りきった断わりかただった。
「やっぱりそうですか」
熊造はがっかりしたようすだった、けれど落胆のなかにもみよの凜とした気性をつきとめたことはたのもしく思えたらしい、かれはそのはなしをぴたりと切上げ、
「それではあらためて御相談があります」と坐りなおした。
五
相談というのはなりわいを変えることだった。安之助もそろそろ世間の見えはじめる年ではあるし、あきない店などを出しているとあらぬ噂がたちやすいものである、だからそれをやめてほかに生活の法を考えてはどうかというのだった。