후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,547자 · 23화면
みよはかくべつ手柄をたてたというのではないし、かたちに現われた功績などはなかった。しかし良人の遺志をついで二十年、微塵もゆるがぬ一心をつらぬきとおした壮烈さは世に稀なものである、まことにそれは壮烈というべきだった、そういう一心こそは、まことの武士をうみ、世の土台となるものである。忠善はすぐに書状をしたためた、江戸では丹後守が待ち兼ねているにちがいない。かれはてみじかに事の始終を記したうえ、左のような章で筆を措いた。
――重ねて申上げそろ、大願の二字はけんもつの眼にこそ触れめとて彫りつけ候ものにござそろ、うえさまおん眼を汚し奉り候儀は、おそらくはみよの一心を神明の加護せさせたもうところと存じそろ、べつに使者を以て言上つかまつるべく候も、おんもとよりも御前よしなに御披露のほどたのみいりそろ。余事にわたり憚りながら、かかるおんなこそ国のいしずえとも思われ、おそれながらうえさまおんためにも御祝着申上ぐべく存じ奉りそろ。
安之助はほどなくめしだされて父の跡目を再興した。みよはそのとき、なおこう云ってわが子を戒めたのである、
「これで望みがかなったと思うとまちがいですよ、むしろこれから本当の御奉公がはじまるのですから、今までよりもっと心をひきしめ、ひとの十倍もお役にたつ覚悟でなければなりません……あなたは茅野百記の子