후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,678자 · 17화면
二
太宰が国事に奔走するようになると、尾花川の家にもしたがって客の往来が繁くなった。そこは市街から離れているし、琵琶湖の水を前に如意ヶ岳を背にした閑寂なところで、「采釣亭」となづける屋敷構えも広かったから、同志の会合にもうってつけだし、幕吏の追捕をのがれる者にはいい隠れ場所だった。……幸子は良人のこころざしをよく理解した、家政をあずかっているかの女は、良人が同志へ貢ぐかなり多額な金もこころよく出したし、客があればいつでもできるだけ篤くもてなした。肥えた膚の白い、ゆったりとしたからだつきと、いかにも温かそうな微笑を湛えた面ざしと、口数の少ない、けれど心のこもった接待、と……幸子のすべてが、尾花川の家をおとずれる人々の心をとらえた。「ここへ来るとわが家へ帰ったようだ」客たちはよくそう云った、「まったく百日の労苦が一夜で癒される」
二
こうして往来する志士たちから敬愛と感謝の的になっていた幸子が、この頃どことなくようすが変ってきたのである、客があって酒宴になっても以前のように下物の品数がそろわない、豊かな琵琶湖の鮮をひかえているのに、焼き鮒とか干魚とか漬菜などという質素なものが多くなった。