후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きゅうしゅじん
旧主人・芽生
島崎 藤村
島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면
私は厳粛な、切ない思に打たれた。そして、あの子供を救うべきすべての望は絶えたことを知った。室へ戻って見るとお房は一時気の狂(ちが)った少女のようで、母親の鼻の穴へ指を突込み、顔を掴(つか)み、急に泣き出したりなぞしていた。
「房ちゃん、見えるかい」と私が言って見た。
「ああ――」とお房は返事をしたが、やがて急に力を入れて、幼い頭脳(あたま)の内部(なか)が破壊し尽されるまでは休(や)めないかのように叫び出した。
「母さん――母さん――母さんちゃん――ちゃん――ちゃん――ちゃん」
この調子が可笑(おか)しくもあったので、看護のもの一同が笑うと、お房は自分でも可笑しく成ったと見えて、めずらしく笑った。それから、ヒョットコの真似なぞをして見せた。
寝台の側に附添っていた人々は、喜び、笑った。お房も一緒に笑ううちに、逆上(のぼ)せて来たと見えて、母親の鼻といわず、口といわず、目といわず、指を突込もうとした。枕も掻※(かきむし)った。人々は皆な可懼(おそろ)しく思った。終(しまい)には、お房は大声に泣出した。
こういう中へ、牛込の法学士から私の子供が入院したことを聞いたと言って、訪ねて来てくれた画家があった。